私は6年間日本舞踊を習っていました。
っていうのは割と自慢です。
当時は正直「めんどくさいな~」という気分の方が多かったですが、この歳になってみると日本舞踊を踊れることは誇り。
毎週着物を着て踊りを練習している生活を送ったことのある人は少ないのではないでしょうか。
「子供に日本舞踊を習わせようか悩んでいる」
「社会人になって、趣味で日本舞踊を始めてみたい」
と思っている方に、日本舞踊のメリットや楽しさをお伝えします。
そもそも日本舞踊って何?って思われている方は以下の動画をご参考に!
私もこの藤娘を踊ったりしていました。(振りは一切覚えてません)
詳しい日本舞踊の説明はココをクリック。
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日本舞踊を習って良かった7つのこと
実は”踊れるようになること”の他にもたくさんのメリットがあるんです。
舞妓さんのお化粧・着物を着られる
舞台本番は舞妓さんメイクなので白塗りをします。そして頭もかぶり、髪飾りや簪で頭を盛ります。
この頭から揺れる花をつけるのがすごく好きでした(笑)
動くたびに目が隠れて揺れる感じが、当時はすごくかっこいいと思っていたので。
ちなみに舞台本番の着物はきつすぎて吐きそうでした。ずれないようにがっしり固められます。
帯もこんな風に垂れ流すことが多かった気がします。
本番が近づいてくると、先生がたくさんの着物を持ってきて、生徒みんなで自分は今回どの着物を着るかを選びます。すごくワクワクでした。
いつになっても自慢できる
私の中で一番大きいメリットは自慢出来ることです!!!!
「一番がそれかい!」と思われたら申し訳ないですが・・・
習ったことある人や関わったことがある人が少ないからこそ、とりあえず「すごい」という目で見られます。(笑)
実際習っていた当時は「ヒップホップとか、あーいうダボダボの服着てノリノリで踊るのかっこいいな・・・」っていう目でダンスの子たちを見ていました。
しかしいざ年を重ねていくと、日本舞踊の経験者の少なさや舞台の美しさを実感し「やっててよかった」と思えるようになりました。
自分で着付けが出来るようになった
本番はもちろん着物を着るんですが、稽古の日は浴衣を着て練習します。
2,3時間の練習のために毎回着物を着るのは時間がもったいないので・・・。
ということで、稽古の日は毎回自分で浴衣を着ていました。(というか着ざるを得ない)
実際浴衣を自分で着れない人って結構多いかと思いますが、稽古に毎週通っていると帯までしっかり巻けるようになります。
ステージや道中の経験が出来る
日本舞踊は地域のイベントに呼ばれることが多かったので(お年寄りの方が喜ばれるから)、地域の公民館で踊ったり、大きなステージで踊ったりしてました。
ステージの日は後ろに金屏風が用意されるので、自分がお雛様になったような気分で踊ることが出来ます。
広い舞台にたった4人程で登壇し、金屏風の前を舞います。着物を引きずりながら踊るのが楽しいんです!
そして一番の思い出は”道中”といって、神社に行くまでの道(道路)を着物を着て踊りながら歩いたことです。
神社に着いたらそのままステージで踊り続けます。
姿勢が良くなる
私自身「姿勢がいいね」と褒められることが多いのですが、これは日本舞踊のおかげだと思っています。
日本舞踊は膝を曲げて背筋を伸ばして立つのが基本の姿勢です。
なので踊っている最中は、必ず膝は伸ばしません。これが結構きついんです。
レベルアップを感じるのが楽しい
日本舞踊はレベルが上がるたびに、曲の難易度が上がり、一緒に踊る人数も少なくなっていきます。
最初は10人ぐらいで踊っていたところ、徐々に半分になり1人になり・・・
中でも一番レベルアップを感じられる瞬間が、持ち物が変わることです。
最初は花を持って踊り、徐々に傘を持って踊ったり、扇子を使っての踊り方を教わったり。
傘や扇子を持って踊るのが特に楽しかったです。
一人一つ自分専用の扇子を持っていて、買ったばかりはすごく硬すぎて音楽に合わせて扇子を開けられないんですが、使っていくたびに緩くなって音楽と合わせて扇子を使って踊れるようになり・・・・
(片手で開くので硬すぎてすぐに開けない)
自分の扇子を操れるようになったときの嬉しさ(笑)
綺麗でお上品な所作や仕草を学べる
日本舞踊は体の動きだけでなく、指先の動きや足の向きまで方向が決まっています。
私がいちばん苦戦したのが首の動かし方と目線です。
いつのタイミングで右を見て目線は上で・・みたいな細かい動きが全然覚えられない。
そういう細かな動きをしている間にも膝はずっと曲げて背筋は伸ばし指先は固定で。
ただ全ての動作がしっかり合わさった時はすごくきれいなシルエットになります。私は隣の人をチラ見しまくってましたが。
踊りだけでなく基礎としてお辞儀の仕方や立ち方、歩き方も学べるので、大人になっても役立ちます。
まとめ
日本舞踊を習い事にするメリットは、”日舞が踊れるようになる”ということよりも、
- 自分で着付けが出来るようになる
- 姿勢が良くなる
- 所作や仕草を学べる
- 着物を着る習慣がつく
など、今後の生活や人生に関わってくることだと思います。
そして「日本舞踊を習っていた」という過去は本当に自分の中で誇りです。
習うか悩んでいるなら、とにかく始めてみることをおすすめします!
まぁぶっちゃけ日本舞踊を習っていて「いちばん何が思い出?」と聞かれたら、
「白塗りしているときのドーランの冷たさが異常だった」ってことです。
まーーーーじーーーでーーーー冷たい。